鉛汚染で子供が大量死、世界最悪の被害に ナイジェリア [ナイジェリア]

他記事で見つけたのですが、村の子供たちの死亡が発見されたのは、予防接種のために担当者が村を訪れたところいくつかの村で全く子どもがいなかったためだとか。 村人は子どもたちの死亡はマラリアのせいだと言っていたが、国際援助組織が血液中鉛濃度が高いことを発見したそうです。 ザンファラ州ではこの地域の金の採掘に中国企業を雇っているが、違法に村人が金を自分で掘ろうとしたか、または金の精錬の際に排出された鉛が近傍の水を汚染した可能性もあるそうです。 先進国で高く売れるため鉱石を採掘し、命を落とす途上国の人々。 100人以上もの子供たちがその犠牲になったのは、自分たちの物に囲まれた生活のためなのかもしれない…、とふと思いました。



鉛汚染で子供が大量死、世界最悪の被害に ナイジェリア
(2010年6月14日 CNN.co.jp)


(CNN) アフリカ・ナイジェリア北部のザンファラ州で鉛中毒の被害が広がり、公式統計によるとこれまでに子供111人を含む163人の死者が出ている。

同州のダレタ村では1月から子供の死亡が報告され、6月に入ってようやく汚染された土壌を除去する作業が始まった。被害の正確な実態はつかめておらず、除去作業を主導する米国拠点の環境対策NPO(非営利組織)ブラックスミス・インスティテュートの関係者によると、死亡した子供は数百人に上るという。これは過去数年に18人が死亡したセネガルを上回り、世界で過去最悪の規模となる。

ダレタでは多くの男性が金鉱労働者で、自宅に持ち帰った鉱石を砕く作業を妻や子供が行っている。しかし金鉱石に極めて高濃度の鉛が含まれることは知られていなかった。

ブラックスミスの調べで村全体が極めて高濃度の鉛に汚染されていることが判明し、鉱石処理作業の大部分は村の外で行われることになった。地元の指導者は「全住民に、自宅から避難するよう指示を出す」と話したが、「貧困のため、強制するのは難しいだろう」としている。

除去作業は時間との闘いになっている。ダレタ村へは車で何時間もかかり、間もなく雨季に入れば近付くことはほとんど不可能になる。作業員の人手不足も解消されていない。高レベルの鉛汚染は7つの村で確認されたが、除去作業が始まったのはダレタ村のみ。ほかにも汚染された村があるのかどうかの徹底調査もなされていない。

ブラックスミス関係者は「この村だけでも雨季の前に済ませたいが、7月半ばまでには豪雨でそれもできなくなり、10月まで待たなければならなくなる。子供たちは今でも(汚染に)さらされている」と危機感を募らせている。

タグ:鉛中毒

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