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シエスタはおしまい? スペインがタイムゾーン変更を検討 [スペイン]

なんか、基本時間をずらすとか、すごい荒業に出たなーって感じ。単純に時間を太陽にあうように修正するのはいいんだけど、最後にあるようにランチタイムが異常に長いのも、家族の時間が取れない(外食や遊びがメイン)のも、文化的側面があって変更するのには、新しい文化をつくるぐらい難しいんじゃないかな?特に、シェスタの習慣を無くして、ランチタイムが1時間なんて、絶対強い反発が起こりそう。

むしろ日本で働く身としては、みじかくてもいいんで、ランチタイムをプラス30分の、1時間半にして、15分ぐらいは仮眠したいぐらいだけどな。


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シエスタはおしまい? スペインがタイムゾーン変更を検討
(10月22日 AFPBB News)

スペイン議会は先ごろ、国内の時計を1時間遅らせ、政府により健康的で家庭生活に適した労働時間の奨励を求める報告書を承認した。午後の長時間休憩シエスタや、深夜のパーティー三昧で知られる同国での実現は難しそうな課題だ。

■午後9時前の帰宅なんて「あり得ない」?

 同国のビジネススクール大手、IESEビジネススクール(IESE Business School)でワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を専門とするヌリア・チンチリャ(Nuria Chinchilla)氏は、スペイン人の典型的な働き方について「午前9時から午後2時まで働いて、4時か5時までランチ休憩。その後、午後8時くらいまで働く。9時前に帰宅することなんて誰も考えていない」と話した。

 こうした生活スタイルは、生計を立てるために仕事を掛け持ちする貧しい人が多かった1940年ごろから始まったものだが、経済専門家らは、生活の質や出生率の低下、家族と過ごす時間の減少などにつながっていると指摘する。

■実は経度と時間帯にずれ

 スペイン本土は英国やポルトガルと同様にヨーロッパの西端に位置するが、タイムゾーンは両国よりも1時間早い、中央ヨーロッパ時間となっている。フランシスコ・フランコ(Francisco Franco)総統による独裁政権が、1942年に当時のナチス・ドイツに合わせて採用したものが現在まで続いている。

 タイムゾーンの変更を求める報告書を作成した委員会のイグナシオ・ブケラス(Ignacio Buqueras)委員長は「スペインは71年以上、適切なタイムゾーンに属してこなかった。そのせいで起きるのが朝早すぎ、睡眠時間は世界保健機関(World Health Organisation、WHO)の推奨よりも1時間少ない」と指摘している。

 また報告書は「わが国の日課は、時計よりも太陽に従っている。太陽の位置でいえば午後1時に昼食を、午後8時に夕食を取っているのだが、その時に時計は3時や10時を指している」と嘆きつつ、タイムゾーンを改定することでより適切に時間が使え、生産性や競争性においても他の欧州諸国に並べると提唱している。さらに「午前中のコーヒー休憩をなくし、昼食休憩を最大1時間とする」など、世界でより一般的な就労時間を政府は奨励すべきだとしている。

 タイムゾーン変更賛成派は、試合開始時間が夜11時のこともあるサッカーや映画など、テレビのゴールデンタイムの番組放送時間を早めるべきだとも主張している。

 首都マドリード(Madrid)の市役所は2010年以降、終業時刻を午後7時から5時に変更した。市役所広報によると「照明とコンピューターの電気料金を約30%節約できた」という。民間でも、電力大手イベルドローラ(Iberdrola)が就業時間を午前7時15分から3時半に改め、終業時刻を以前の6時半から大幅に早めた。職場での事故が10%減少した他、生産性が向上し、これまでに推計50万時間の労働時間短縮が実現したという。

 だがビジネススクール、エサデ(ESADE)の労使関係専門家、アンヘルス・バルス(Angels Valls)氏は、財政危機のさなかで給料は減少する一方、労働日数は長くなっており、改革は特に難しいと話す。同氏は「文化的な問題であり、歴史的なルーツを変えるのは簡単でない」とも述べた。
【翻訳編集】

世界一シェフ「疲れた…」 スペインのエル・ブリ休店へ [スペイン]

自分は東京の三ツ星レストランさえ行ったことがないので、この記事に出ているスペイン一流レストランは全く知りません。[レストラン] なので、このレストラン休店は残念という感じではないですね。 それよりも、一流レストランのシェフも「疲れた…」と言いたくなる時があるんだなと思いまして。 1日15時間料理を作り続けていたら、芸術家として料理を生み出せなくなってくるんでしょうね。 三つ星を失っても、また戻ってきた時に、すぐ三ツ星レストランに返り咲くことでしょう。[ぴかぴか(新しい)]




世界一シェフ「疲れた…」 スペインのエル・ブリ休店へ
(2010年1月27日 朝日新聞)


 【パリ=国末憲人】世界で最も予約の取りにくいレストランとの呼び声が高いスペインの「エル・ブリ」が2012~13年に店を閉めると、シェフのフェラン・アドリア氏(47)が26日、発表した。同氏は「疲れた」と漏らし、2年間の休店を経て14年の再開を目指すという。

 マドリードからの報道によると、アドリア氏は記者会見で「1日15時間働いている」と述べ、疲れを隠せない様子だったという。ただ、「閉店ではない。14年に、全く違った姿で戻ってくる」とも語った。いま維持しているミシュランガイドでの最高評価の三つ星は、休店によって失う見通しという。

 エル・ブリはスペイン東部の地中海沿いにあり、英誌「レストラン」で昨年まで4年連続で世界一に選ばれるなど、多くの専門家から「世界で最もおいしいレストラン」との評価を得ている。

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